既に皆さん御承知の通り、2009年は日本とハンガリーが外交関係を締結してちょうど140周年、戦後国交が回復してちょうど50年、そしてハンガリーが共和国体制になってからちょうど20年という節目の年になりました。ではこの年というのは何を表わすのでしょう?

今から140年前、すなわち1869年(明治2年)というのは、ハンガリーでは長きに渡ったハプスブルグ家による統治が解かれ、この2年前にオーストリア・ハンガリー二重帝国としての体制が始まって間もなくの頃でした。両国は修好通商航海条約を締結して国交を開始し、その後ハンガリーは1920年に王国として独立したのを機に翌年日本とハンガリー王国との間で国交が樹立、1938年に相互に公使館を設立するも第二次世界大戦中は国交が断絶し、再び1959年8月に国交が復活し1964年に公使館が大使館へと昇格。日本の政治家では1990年に時の首相である海部総理が初めてハンガリーを訪問したのをきっかけに両国の交流が活発化したのです。

一方ハンガリーは大戦後ソヴィエト連邦の統治下にあったのを、1956年に国全土で起こった国民蜂起による革命=ハンガリー動乱を経た後、1989年には冷戦の終結とともに共和党の一党独裁支配から現在の体制である共和国としての民主化が行われ、これがのちにベルリンの壁崩壊に至るきっかけとなったのです。

歴史の話が長くなりましたが、このような背景があって開かれるハンガリーフェスティバルに、今回唯一ソルノク市響がハンガリープロフェッショナルオーケストラを代表して参加している訳です。これは両国の交流においても大きな意義を持つものです。